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医療問題弁護団・研究会全国交流集会に参加して

熊谷 靖夫 (弁護士)

 さる平成16年11月19日,20日に医療問題弁護団・研究会全国交流集会に参加するため,島根県松江市を訪ねました。 全国交流集会は今年で26回になるそうですが,私が交流集会へ参加したのは初めてでした。

 医療過誤による被害事件は,高度な医学知識が必要になる場面が多く,さらに資料の大部分は医師側にあるという大きな障害があります。 従って,患者側代理人となる弁護士にとっては医学知識の習得,資料の効果的収集方法の検討などの準備が不可欠ですし,さらに,協力医探しなども必要になってまいります。 ですから,個々の弁護士ばらばらに対処するには限界があります。 そこで,患者側に立つ弁護士同士で知識や経験を交流し合い,最新の医療知識や裁判例などの知恵や経験を交換するために定期的な交流が必要となってくるのです。

 今回の交流会では,脳外科の大学教授を講師に招いて,脳外科手術の実際や医師の立場から見る医療紛争について学びました。 講演の中では,脳外科手術の貴重な記録映像を見せて頂きました。 医療従事者でない弁護士にとって,医療知識を取得することはもっぱら文献に頼ることが多く,また文献で習得した知識では,実際の体内の様子,処置の手順などなかなか実感しにくいものです。 ですから,いろいろな手術の手順,様子を動画としてとして目にすることは非常に貴重な経験になりました。

 さらに,全国の医療問題を研究する弁護士グループからの各地方での活動の報告,最近医療集中部の運用の報告,東京の弁護士グループからの研究発表など二日間にわたって密度の高い経験交流がありました。

 医療問題は,必要とされる勉強,研究量が多く,ほか民事事件・刑事事件も抱えながら取り組んでいくことは非常に大変です。 しかし,全国交流会に参加して,全国各地の弁護士がいかに頑張っているかという実情を知り,自分自身,もっともっと頑張っていかなければならないと,帰りの飛行機までの待ち時間に立ち寄った, 鰻屋で,蒲焼きが2段重ねになった関西風の鰻重に舌鼓を打ちながら,思いを強くしました。

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