川崎総合法律事務所

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「女性弁護士の悩み」

若松 みずき (弁護士)

 私が事務所報を書くのも4回目になりました。

 前回は夫婦別姓について書きましたが,後日談を。「若松」でありたい!という願いは叶わず,戸籍名はあっさりと変わってしまいました。慣習は強いです。とはいえ,仕事上もプライベートでも「若松」を名乗っているので生活する上での変化はほとんどありません。変わったことといえば,病院で呼ばれる名前が変わった(保険証が変わったため)ということくらいでしょうか。下の名前まで呼ばれないと自分が呼ばれていることには気づけませんが,いつか慣れるものでしょうか。

 さて,婚姻にまつわる話しの次は出産育児に関する話題に目がうつります。

 女性は30歳を過ぎると途端に出産のチャンスが減るらしいです。今世の中で体外受精で生まれてくる子供たちは年間2万人もいるらしいのです。赤ちゃん50人いれば1人は体外受精という多さです。一般不妊治療というのは体外受精まではしないものを指すらしいので,一般不妊治療によって生まれた子供を含めると相当の人数に上るのでしょう。そんな数字を目にしてしまうと,早く出産しなくては,と焦る気持ちも生まれてきます。

 しかし,ここでぶつかる大きな壁が「仕事と子育ての両立」です。子育て以外の家事ならば,週末にまとめてする,とか,帰宅してから毎日1時間する,など予定を立てて計画的にこなしていくことが可能ですが,子育てはそうはいきません。

 保育園に入ることができれば,その時間を仕事に充てることはできそうですが,そもそも,保育園に入れずに待機している児童数は平成21年4月の段階で2万5千384人もおり,平成20年度と比べて5千人以上増加しているそうです(厚生労働省の発表)。少子化が叫ばれているにもかかわらず,毎年待機児童数は増えているということは,女性が仕事を持つようになってきているということなのでしょう。しかし,これでは,女性は,仕事をやめて子どもを産むか,子どもを諦めて仕事を選ぶか,という二者選択を迫られているに等しい状況だと思います。

 今,幼稚園と保育園という区別をなくし,こども園を作るという政策が持ち上がっていますが,本当に待機児童が少なくなるのであれば早急に進めて欲しいと思います。私の場合,それを待っていると出産のチャンスを逃してしまいそうですが。とても悩ましい問題です。

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