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旭山動物園訪問記

米積 直樹 (弁護士)

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今回は昨年9月の連休に、北海道旭川市にある旭川市旭山動物園を訪問した際のことを記したいと思います。

 旭山動物園は、年間来場者が300万人を超え、この数字は、恩賜上野動物園に次ぐ国内第2位であり、月間来場者数では国内第1位になったことのあるあまりにも有名な動物園で、動物達のいわゆる行動展示が人気を集めています。私は弁護士になる約1年前に初めて訪れていましたので、今回が二度目の訪問になります。前回の訪問ですっかりこの動物園に魅せられていたので、またたくさんの動物達の姿を見られることを非常に楽しみにしていました。

 訪問当日、私は開園時間に動物園に到着したのですが、朝から雨が降り、気温も低いというあいにくの天気であったにも関わらず、すでにたくさんの入場を待つ来場者が長い列を作っていました。入園を待つ来場者の一人一人の表情からは、私と同じように旭山の動物達に会えることにワクワクしている気持ちが伝わってきました。

 旭山動物園の魅力は、何と言っても生き生きとした動物達の姿が見られることです。私が子どもの頃に訪れたことのある動物園での動物達の姿は、檻の中で退屈そうにジッとしているものがほとんどであり、ある種の諦念を感じる動物達の力のない眼からは、子どもながらに何か物悲しさを感じるものでした。しかし、旭山の動物達は、もちろん管理された中ではあるのですが、施設の中を活発に動き回り、食事し、仲間の動物達とその種独特の関係性を作りながら、生活している姿を見せてくれます。その眼には、飼育されていることによる陰りは見られず、ある種不敵さも感じさせるような活力を感じることができます。

 旭山動物園での見どころのうち最も人気のあるのが、もぐもぐタイムという動物達の食事の時間があります。この時間では、飼育員さんが動物達に食事をあげつつ、その生態や、それぞれの動物が置かれている現状などを分かりやすく説明してくれます。その説明をたくさんの子ども達も、真剣な眼差しで聞きいっていたのが印象的でした。環境への意識が高まり、「エコ」という言葉があふれ返っている現代ではありますが、ともすると目を逸らしたくなる私達人間の存在自体が、動物達の暮らしを脅かしているという現実を、この動物園は明確に認識させてくれる場所だと思います。

 閉園時間が近づき、名残惜しくも出口へと向かう途中、オオカミの森を通りがかった際、オオカミ達の遠吠えを聞くことが出来ました。5頭ほどのシンリンオオカミが、1頭の遠吠えをきっかけに次々と遠吠えを始め、その声が和しながら響いていく様子には思わず鳥肌が立ちました。こんな経験が出来る場所は他にはありませんよね。

 旭山動物園は、前回訪問した時から、施設の種類はさらに増え、魅力を増していました。公営ということで予算も限られる中、このような素晴らしい施設を管理、維持されているだけではなく、ますますの発展を実現している園長さんをはじめとする職員の方々に最大限の敬意を表します。大人も子どもも楽しめる旭山動物園。ぜひ訪れてみてください。

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